自作PC組立代行・構成相談を運営しているNull PC Architectureです。
「動画編集PCを作りたいけど、GPUとCPUのどちらにお金をかければいいか分からない」
このご質問は構成相談でもよく届きます。結論から言うと、使うソフトによって答えが変わります。 GPU重視・CPU重視のどちらが正解かは、ソフト選びと切り離せません。
GPU・CPUそれぞれの役割を整理する
動画編集作業を処理するのは主にCPUとGPUの2つですが、担当している仕事が異なります。
| 処理の種類 | 主に担当するパーツ |
|---|---|
| タイムラインの読み込み・カット編集 | CPU |
| エフェクト・トランジションのプレビュー | GPU(ソフトによりCPUも) |
| カラーグレーディング | GPU(DaVinci Resolveは特に) |
| エンコード(書き出し) | GPU(ハードウェアエンコード使用時)/ CPU |
| AI機能(ノイズ除去・自動カット) | GPU |
両方が連携して動く作業が多いため、「どちらかだけ強ければいい」という単純な話にはなりません。ただし、ソフトごとに依存度の重みが違います。
DaVinci Resolve:GPU重視で選ぶ
DaVinci Resolveは、GPU(CUDA / Metal / OpenCL)を積極的に使って処理を行う設計になっています。カラーグレーディング・ノイズ除去・Fusion(VFX)などの処理がGPU主導で動きます。
VRAM の目安:
| 編集内容 | 推奨VRAM |
|---|---|
| 1080p / H.264・H.265 | 8GB以上 |
| 4K / H.264・H.265 | 12GB以上 |
| 4K RAW・カラーグレーディング重視 | 16GB以上 |
| 複数ノード・Fusion使用 | 16〜24GB |
DaVinci Resolveでは、VRAM不足になるとプレビューが落ちたり、グラフィックノードの処理がCPUに落ちて速度が下がります。4K以上を扱うなら 12GB以上のGPUを軸に構成を考えるのが基本です。
CPUはどれくらい必要か: DaVinci ResolveはGPU偏重ですが、CPUが極端に弱いと書き出しでボトルネックになります。8〜12コアクラスであれば十分で、CPUより先にGPUに投資するのが費用対効果の高い選択です。
Premiere Pro:CPUとGPUのバランスが重要
Premiere ProはGPUアクセラレーション(CUDA / Metal)を使いますが、DaVinci Resolveほどの依存度ではありません。特にAI機能(自動文字起こし・シーン検出)はCPUを多用します。
CPUコア数の目安:
| 編集内容 | 推奨コア数 |
|---|---|
| 1080p / カット編集中心 | 8コア |
| 4K / エフェクト・AI機能使用 | 12〜16コア |
| 複数プロジェクト同時作業 | 16コア以上 |
GPU(VRAM)の目安:
Premiere ProのGPU効果は主にプレビューの滑らかさとエンコード速度(NVENCなど)に出ます。8〜12GBのGPUで1080p〜4K編集は対応できるケースがほとんどです。DaVinci Resolveほど高VRAMを必要としません。
両方使う場合・これから始める場合のバランス案
どちらのソフトも使う、またはこれから始めるという方には、以下のバランスが2026年の価格環境で現実的です。
1080p編集中心(25〜35万円構成):
- CPU:8〜10コアクラス(Ryzen 7 7700 / Core i7-14700など)
- GPU:VRAM 12GBクラス(RTX 5060 Ti・RTX 4060 Ti相当)
- メモリ:32GB DDR5
4K編集・本格運用(40〜55万円構成):
- CPU:12〜16コアクラス
- GPU:VRAM 16〜24GBクラス(RTX 5070 Ti相当以上)
- メモリ:64GB DDR5
構成の詳細や用途に合った最適なパーツ選びは、構成相談でご相談いただくと最短で決まります。
CPU・GPU・メモリの3つを総合的に解説。予算別の構成目安も紹介。
2026年の価格環境での注意点
GPU・メモリともに高騰が続いており、「VRAM 16GB以上のGPU」は以前より高価格帯になっています。動画編集用途で予算が限られている場合は、まず12GBクラスのGPUから始めて、将来的に追加・換装するという考え方も選択肢に入ります。
ただしGPUの換装タイミングも価格次第のため、「今の予算で最大限のVRAMを確保する」構成を最初から取るのが結果的に安くなるケースも多いです。構成相談でご予算とご用途をお伝えいただければ、現状の相場に合わせた最適な配分を提案します。
「動画編集用でGPUとCPUをどう配分するか」——予算と使うソフトをお知らせください。最適な構成を提案します。
構成相談を見てみる →まとめ
- DaVinci ResolveはGPU(VRAM)重視、Premiere ProはCPU+GPUバランス
- 4K以上を扱うならGPUはVRAM 12GB以上が基準
- CPUは8〜12コアあればほとんどの動画編集で対応できる
- 両方使う・これから始めるなら「CPU 8〜12コア・GPU VRAM 12GB以上」が現実的な出発点
- 2026年の高騰環境では、予算配分の最適化が特に重要
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