ゲーム配信・VTuber活動を始めようとしたとき、「普通のゲーミングPCと何が違うの?」という疑問が出てきます。
一言でいえば、配信・VTuber用PCはゲームを動かしながら同時に複数のソフトを動かし続ける必要があるという点が違います。
この記事では、CPU・GPU・メモリの3つに絞って、配信・VTuber用PCに必要な性能レベルの考え方を整理します。
まず「どんな配信をするか」を整理する
配信・VTuber用途は一種類ではありません。
| 用途 | CPU負荷 | GPU負荷 | メモリ消費 |
|---|---|---|---|
| 雑談配信・Just Chatting | 低 | 低 | 低 |
| ゲーム配信(軽量FPS) | 中〜高 | 中 | 中 |
| ゲーム配信(重量級タイトル) | 高 | 高 | 高 |
| 2D VTuber(Live2D) | 中 | 中 | 中 |
| 3D VTuber(3Dモデル) | 高 | 高 | 高 |
| 多画面・素材切り替え配信 | 高 | 中 | 高 |
CPU:配信PCで最も重要なパーツ
配信用PCにおいてCPUは特に重要です。
配信エンコードはCPUの仕事
OBS Studioなどの配信ソフトは、映像をリアルタイムにエンコードし続けます。このエンコード処理がCPUに乗ります。ゲームを動かしながらエンコードを同時に行うため、CPUへの負荷は通常のゲーミングPCより高くなります。
ソフトウェアエンコードとハードウェアエンコード
OBSのエンコード設定には大きく2種類あります。
x264(ソフトウェアエンコード):CPUで処理。画質設定の自由度が高い一方でCPUへの負荷が大きい。コア数が多いCPUほど有利。
NVENC・AMF(ハードウェアエンコード):GPUが持つエンコーダーで処理。CPUへの負荷を軽減できる。最新世代のGPUほど画質が向上している。
どちらを使うかによってもCPU・GPUの選び方が変わります。
コア数の目安
雑談配信・軽量ゲーム配信:6〜8コアクラスで十分対応できます。
重量級ゲームしながらソフトウェアエンコード配信:12コア以上を推奨します。処理の余裕がフレーム落ちの防止に直結します。
3D VTuber + 配信:16コア以上あると安定します。
AMD CPU Ryzen 9 9900X
AMAZON.CO.JPGPU:ゲームと配信の「二刀流」に対応
配信用PCのGPUは2つの役割を担います。
役割1:ゲームの描画
プレイするゲームに必要な性能がそのまま要件になります。ゲーミングPC向けの基準と同じです。
役割2:ハードウェアエンコード
NVIDIAのNVENC(Ampere世代以降)はエンコード品質が大幅に向上しており、ソフトウェアエンコードに近い品質でCPU負荷を軽減できます。
3D VTuberの場合
3DモデルのレンダリングにもGPU性能が必要です。VRAMが少ないとモデルの描画品質が下がったり、ゲーム+配信+3Dモデルの同時動作が不安定になることがあります。
推奨クラス
軽量ゲーム配信・2D VTuber:ミドルクラスGPUで十分対応できます。
重量級ゲーム配信・3D VTuber:ハイエンドクラスのGPUが安定します。
ASRock RX 9070 XT Steel Legend
AMAZON.CO.JPメモリ:足りなくなると配信が止まる
配信・VTuber用途ではメモリ不足が直接クラッシュや配信断絶につながります。
同時に動くソフトが多い
| ソフト | メモリ消費の目安 |
|---|---|
| OBS Studio | 500MB〜2GB |
| ゲーム本体 | 4GB〜12GB |
| Discord | 200〜500MB |
| VTube Studio(2D) | 300MB〜1GB |
| 3DモデルソフトVMC等 | 1〜3GB |
| ブラウザ(BGM・情報確認) | 500MB〜 |
これらを合計すると16GBでは不足するケースが多くなります。
推奨容量
32GB:ゲーム配信・2D VTuber中心の用途では十分です。
64GB:3D VTuber・複数キャプチャー・高解像度素材を扱う場合に推奨します。長期的に使い続けるなら最初から64GBにしておくのが安心です。
予算帯の目安
| 用途 | おおよその予算 |
|---|---|
| 雑談配信・軽量ゲーム配信 | 25〜35万円 |
| 重量級ゲーム配信 | 35〜45万円 |
| 3D VTuber + ゲーム配信 | 45〜60万円 |
※OS・ストレージ含む概算。キャプチャーカード・マイク・カメラ等は別途。
「1台でゲームも配信も」は構成のバランスが肝
配信・VTuber用PCは「ゲームをしながら別の処理を動かし続ける」という点が特殊です。CPU・GPU・メモリのどれかが欠けると、ゲームが重くなる・配信が落ちる・OBSがクラッシュする、といった問題が起きます。
用途・プレイするタイトル・目標配信品質によって、最適なバランスは変わります。
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