今回は、ココナラ経由でいただいた自作PC構成相談の実績をご紹介します。
ご依頼内容は「作業・学業・マルチタスクを重視しつつ、費用対効果も取りたい。将来的な拡張性も確保したい」というご要望でした。
ケース・クーラー・電源・ファンをLIANLIで統一したホワイトテーマの構成で、総額は約45万円(Amazon価格)です。
一点、記事を読まれる方へ重要なお断りがあります。
この構成は、お客様から細かいご要望をヒアリングしたうえで確定した内容です。バランスの気になる箇所についてもご説明し、それでも希望されることを確認のうえ提案しています。すべての方がこの用途・この構成に合致するわけではありません。 ご自身の場合はどうか、という観点で疑問がある方は、記事末尾の構成相談サービスよりご相談ください。
お客様のご要望
使用用途・優先事項
- 作業・学業・マルチタスク重視(複数アプリの同時起動、ブラウザ多タブ、資料作成など)
- 費用対効果を取る構成(無駄なスペックに金をかけない)
- 将来を見越して余裕を持たせる(5〜7年の使用を想定)
- 見た目の統一感(ホワイトテーマ)
- その他、細かいご要望あり(ヒアリングにより反映)
予算感
Amazonでの総額:452,738円
「費用対効果を取る」という方針でありながら総額が高めになっているのは、将来性の確保・ホワイトテーマへのこだわり・DDR5メモリの現在価格水準という3つの要因があります。後のパーツ選定理由でそれぞれ説明します。
構成提案のポイント
1. CPUは「作業」に最適な9700Xを選択
今回の用途がゲーミング特化ではなく作業・マルチタスク重視であることから、Ryzen 7 9700X(X3Dなし)を選択しました。
Ryzen 7 9800X3Dと比較すると価格差が大きく、その差額をメモリ・SSD・GPUに回すほうが作業用途には合理的です。9700XはZen 5アーキテクチャを採用した8コア16スレッドのCPUで、マルチタスク・クリエイティブ作業で十分な性能を発揮します。
2. マザーボードはX870Eで将来性を確保
「将来を見越して余裕を持たせたい」というご要望を受け、X870Eチップセット(MSI MAG X870E TOMAHAWK MAX WIFI PZ)を選択しました。B650と比較してコストは上がりますが、以下のメリットがあります。
- USB4対応(高速外部接続)
- PCIe 5.0 x16対応(将来のGPU換装時にボトルネックなし)
- AM5ソケット(将来のRyzen CPUへのアップグレード対応)
- Wi-Fi 7 / 2.5GbE LAN内蔵
マザーボードはPCの中で最も交換の手間がかかるパーツです。今使いきれないスペックをあえて載せておくことで、長期運用のコストを下げる考え方です。
3. LIANLIで統一したホワイトテーマ
ケース(O11 Vision Compact)・CPUクーラー(Galahad II Trinity SL-INF)・電源(SX Platinum)・ケースファン(UNI FAN SL-INFINITY)をすべてLIANLI製で統一しています。
ブランドを統一することで配色・デザインの統一感が出やすく、RGBの制御もLIANLI L-CONNECTで一元管理できます。
提案した構成
| パーツ | 製品名 | 価格(Amazon) |
|---|---|---|
| CPU | AMD Ryzen 7 9700X | 38,980円 |
| マザーボード | MSI MAG X870E TOMAHAWK MAX WIFI PZ | 53,500円 |
| CPUクーラー | LIANLI Galahad II Trinity SL-INF White | 31,064円 |
| メモリ | ADATA AX5U6400C3216G-DCLARWH-DP 32GB | 119,800円 |
| GPU | ASRock RX9070XT Steel Legend 16GB | 69,800円 |
| SSD | WD_Black SN7100 NVMe 2TB | 62,147円 |
| 電源 | LIANLI SX Platinum 850W | 20,182円 |
| ケース | LIANLI O11 Vision Compact | 15,349円 |
| OS | Windows 11 Home | 14,800円 |
| ケースファン① | LIANLI UNI FAN SL-INFINITY 120 WT 3Pack | 17,024円 |
| ケースファン② | LIANLI UNI FAN SL-INFINITY REVERSE 120 WT | 3,364円 |
| 総額 | 約452,738円 |
各パーツの選定理由
CPU:AMD Ryzen 7 9700X(38,980円)
Zen 5アーキテクチャの8コア16スレッドCPUです。今回の用途(作業・学業・マルチタスク)において、このクラスのCPUは十分すぎるほどの性能があります。
同じAM5の選択肢として9800X3D(3D V-Cache搭載)もありますが、3D V-CacheはゲーミングでのL3キャッシュヒット率向上に特化した技術です。作業用途での恩恵は限定的で、価格差は約1.8万〜2万円。今回の用途では9700Xを選んだほうが合理的と判断しました。
TDP65Wとコンパクトな設計で、後述のLIANLI Galahad IIとの組み合わせで余裕のある冷却を確保できます。
AMD Ryzen 7 9700X
¥38,980
AMAZON.CO.JPマザーボード:MSI MAG X870E TOMAHAWK MAX WIFI PZ(53,500円)
X870Eチップセット搭載のATXマザーボードです。「MAX」の名の通り電源フェーズが強化されており、将来的な上位CPUへの換装にも対応します。
主なスペック:
- PCIe 5.0 x16スロット
- M.2スロット(PCIe 5.0 × 1、PCIe 4.0 × 2)
- USB4 Type-C × 2
- Wi-Fi 7(802.11be)
- 2.5GbE LAN
9700X単体で使うにはやや過剰なスペックです。ただし「将来を見越して余裕を持たせたい」というご要望に応えるため、このクラスのマザーボードを選択しました。お客様にも価格差と得られるメリットを説明し、納得いただいたうえでの選択です。
MSI MAG X870E TOMAHAWK MAX WIFI PZ
¥53,500
AMAZON.CO.JPCPUクーラー:LIANLI Galahad II Trinity SL-INF White(31,064円)
LIANLIの360mm簡易水冷クーラーです。ヘッド部・チューブ・ポンプユニットをすっきりとまとめた設計で、LIANLI L-CONNECTによるRGB制御も可能です。
Ryzen 7 9700X(TDP 65W)に対して360mmクーラーは余裕があります。ただし今回はLIANLI統一テーマの維持と「将来的に上位CPUに換装する可能性」を踏まえ、このクラスを選択しました。後述のUNI FANと同じRGBエコシステムで管理できる点もメリットです。
LIANLI Galahad II Trinity SL-INF 360mm AIO White
¥31,064
AMAZON.CO.JPメモリ:ADATA AX5U6400C3216G-DCLARWH-DP 32GB(119,800円)
DDR5-6400、CL32、2×16GB=32GBのホワイトキットです。
なぜこのメモリが高いのか:
2026年現在、DDR5メモリは高止まりしています。その中でも今回のキットが特に高価な理由は3点あります。
- DDR5-6400という高クロック仕様:DDR5-5600〜6000と比較して割高
- ホワイトカラー:黒モデルと比較してホワイト・RGB付きは価格が高くなる傾向があります
- XPG Lancerシリーズ:信頼性・EXPOプロファイル対応のハイグレードキット
X870EマザーボードはAMDのEXPOオーバークロックプロファイルに対応しており、DDR5-6400の速度をそのまま活かせます。「どうせX870Eを選ぶならメモリも活かしきりたい」という考え方のもと、お客様のご意向を確認したうえで提案しました。
予算を抑えたい場合、DDR5-5600〜6000の32GBホワイトキットであれば半額以下に抑えられます。ご自身の場合に何を優先するかは、構成相談でヒアリングして判断します。
ADATA XPG LANCER DDR5-6400 32GB White (AX5U6400C3216G-DCLARWH-DP)
¥119,800
AMAZON.CO.JPGPU:ASRock RX9070XT Steel Legend 16GB(69,800円)
AMD RDNA 4アーキテクチャ採用のRX9070XTです。ASRockのSteel Legendはコストパフォーマンスが高いモデルで、同グレードのサファイアやPowerColorと比較して入手しやすい価格帯に位置します。
今回の用途は作業・学業・マルチタスクがメインです。GPU性能が直接問われる用途ではないため、RX9070XTは「やや過剰」という見方もできます。
ただし、以下の点をお客様と確認のうえで選択しました。
- 動画編集・映像視聴のGPUアクセラレーションに有効
- 将来的にAIソフト・クリエイティブツールを使う可能性がある
- 将来的にゲームもプレイ予定
- 長期運用を前提とした余裕のあるGPU性能の確保
作業用途でも「グラフィック負荷が全くない」ということはほとんどなく、16GBのVRAMは将来の用途拡張に対して余裕を持ちます。お客様のご意向を確認したうえでの選択です。
ASRock Radeon RX 9070 XT Steel Legend 16GB OC
¥69,800
AMAZON.CO.JPSSD:WD_Black SN7100 NVMe 2TB(62,147円)
WDの最新ハイエンドNVMe SSD、SN7100の2TBモデルです。PCIe 4.0接続で、読み込み最大7,300MB/sの高速転送を実現します。
作業・学業用途では大容量ストレージが活きる場面が多いです。資料・写真・動画・アプリのインストール先として、2TBは余裕のある選択です。1TBと2TBの価格差が縮まってきている現状では、最初から2TBを選ぶほうが後から買い足す手間がなくなります。
WD_Blackシリーズは耐久性・信頼性でも定評があり、長期運用を前提とした今回の構成に適しています。
WD_BLACK SN7100 NVMe SSD 2TB WDS200T4X0E
¥62,147
AMAZON.CO.JP電源:LIANLI SX Platinum 850W(20,182円)
LIANLI製の850W、80PLUS Platinum認証電源です。「SX」はスリム型の電源で、O11 Vision Compactとの組み合わせを前提とした選択です。
Ryzen 7 9700X(TDP 65W)+RX9070XT(TDP 304W程度)の構成ではシステム全体で600W前後の消費電力に収まる見込みです。850Wは余裕のある容量ですが、将来的な上位GPUへの換装を見越した場合に800W台の電源を選んでおくことで対応できる幅が広がります。
LIANLI製でブランド統一を維持しながら、品質・効率・将来性を確保した選択です。
LIANLI SP850 SX Platinum 850W
¥20,182
AMAZON.CO.JPケース:LIANLI O11 Vision Compact(15,349円)
LIANLI O11シリーズのコンパクト版で、左側面・フロントにガラスパネルを採用したケースです。ホワイトモデルは清潔感があり、内部が見えるため組み上がった後の満足感も高いです。
O11シリーズはファンの取り付け自由度が高く、今回のUNI FAN SL-INFINITYとの相性も良好です。コンパクトながらATXマザーボード・360mmラジエーター・フルサイズGPUを搭載できるため、今回の構成を収める十分なスペースがあります。
LIANLI O11 Vision Compact White
¥15,349
AMAZON.CO.JPOS:Windows 11 Home(14,800円)
Windows 11 Home
¥14,800
AMAZON.CO.JPケースファン:LIANLI UNI FAN SL-INFINITY 120mm ホワイト
UNI FAN SL-INFINITYはLIANLI独自のデイジーチェーン接続に対応しており、複数ファンを1本のケーブルで数珠繋ぎできます。配線が大幅に減ることで内部がすっきりし、エアフローも改善します。
Galahad II Trinity SL-INFのラジエーターファンと同じSL-INFINITYシリーズのため、L-CONNECTでの統合管理が可能です。
3Pack(排気用):
LIANLI UNI FAN SL-INFINITY 120 WT 3Pack (UF-SLIN120-3W)
¥17,024
AMAZON.CO.JPリバースブレード(吸気用 3枚):
LIANLI UNI FAN SL-INFINITY REVERSE BLADE 120 White (UF-RS-SLIN120-1W)
¥3,364
AMAZON.CO.JPこの構成の注目ポイント:LIANLI統一テーマ
今回の構成は、ケース・クーラー・電源・ファンをすべてLIANLI製で統一しています。
| パーツ | メーカー |
|---|---|
| ケース | LIANLI O11 Vision Compact |
| CPUクーラー | LIANLI Galahad II Trinity |
| 電源 | LIANLI SX Platinum |
| ケースファン(×4) | LIANLI UNI FAN SL-INFINITY |
LIANLI L-CONNECTというソフトウェアで、これらのRGBを一元管理できます。別々のブランドでRGBを合わせようとすると、ソフトウェアが複数必要になったり、発色が微妙にずれたりします。LIANLI統一することでその手間がなくなるというメリットがあります。
ホワイトカラーで揃えた場合の外観の統一感は高く、ガラスパネルのO11 Vision Compactで内部が見えるため、組み上がったときの見栄えはとても良いです。
バランスについての補足
この構成についていくつか「オーバースペックでは?」と感じる部分があるかもしれません。代表的な3点についてお客様にも説明したうえで選択しています。
1. X870EマザーボードはRyzen 9700Xには過剰か? 動作させるだけであればB650でも問題ありません。将来的なCPUアップグレード・USB4・PCIe 5.0の活用を見越した長期運用前提の選択です。
2. DDR5-6400メモリは高すぎないか? DDR5-5600の32GBであれば大幅に安くなります。今回はEXPOの活用とホワイト統一、XPGの信頼性を重視したご要望があり、お客様の了承のうえでの選択です。
3. RX9070XTは作業用途に過剰では? 純粋なオフィスワーク・ブラウジングであれば過剰です。今回は将来の用途拡張(動画編集・AIソフト等)を見越した選択です。
お客様からのご評価
PC構成について非常に丁寧に相談に乗っていただきました。 こちらの用途や希望を細かく確認したうえで、必要な部分と過剰な部分を分かりやすく整理して提案していただけました。
高いパーツを勧めるのではなく、費用対効果や用途に合っているかを重視して説明してくださった点がとても信頼できました。 質問にも一つひとつ丁寧に回答いただき、最終的に納得できる構成にまとめることができました。
また機会があればぜひお願いしたいです。 ありがとうございました。
この記事を読んでいる方へ
繰り返しになりますが、この構成はこのお客様の細かいご要望に合わせて確定した内容です。
「同じ用途だから、この構成をそのままコピーすれば大丈夫?」という話ではありません。
- 予算の配分の優先順位は人によって違います
- 「将来性」にどこまで投資するかも人によって違います
- ホワイトテーマへのこだわりがなければ、全体のコストはかなり下がります
ご自身の用途・予算・こだわりポイントをヒアリングしたうえで、あなた専用の構成を提案します。「自分の場合はどうか?」と思ったら、以下の構成相談サービスをご利用ください。
650件超の実績。組立代行もまとめてお任せいただけます。
自作PC組立代行の詳細を見る →構成相談のご依頼はこちら:
あなた専用の最適パーツ構成を提案します。互換性チェック・選定理由の説明つき。
LINE・メール・ココナラの3パターンでご相談を受け付けています。
予算・用途に合わせた最適パーツ構成をご提案。互換性・電源・干渉チェックまで一貫対応。
自作PC構成相談 ¥1,500〜 →